顧客戦略という学び(ワクビジ第101回)
ビジネスをしていると、
「どんな商品を提供するか」「どんな強みがあるか」
そんな点に目が向きがちです。
けれど私たちが日々の学びの中で感じているのは、
本当に向き合うべき相手は、商品ではなく顧客そのものだということです。
お客様が求めているのは、
スペックや価格だけではありません。
「自分の状況を理解してくれているか」
「この人たちなら安心して任せられるか」
そんな気持ちの部分が、選択の大きな決め手になっています。
顧客は“価値”で判断している
顧客は、機能や性能といった分かりやすい価値だけでなく、
想いや姿勢、対応の丁寧さといった
目に見えにくい価値も含めて判断しています。
だから私たちは、
「何ができるか」だけでなく、
「なぜそれを行っているのか」
「その先にどんな姿になりたいのか」まで、
丁寧に聞くことを大切にしています。
不安に寄り添い、明文化する
多くのお客様は、依頼する前に
少なからず不安を抱えています。
その不安を否定するのではなく、
「そう感じるのは自然なことですよね」と受け止め、
一つひとつ言葉にして共有していく。
不安が整理され、納得に変わったとき、
そこから信頼関係が生まれていくと考えています。
未来まで見据えた関係づくり
私たちは、目の前の課題を解決して終わる関係ではなく、
その先にある「どうなりたいか」という未来まで見据えています。
商品やサービスはゴールではなく、
理想の未来へ進むための手段。
一時的な満足ではなく、
長く安心できる選択肢を提案したいと考えています。
顧客との絆を育てる伴走者として
私たちが目指しているのは、
売る側と買う側という関係ではありません。
お客様と同じ方向を見ながら、
悩みや変化に寄り添い、
顧客との絆づくりを支援していく存在でありたい。
そして、必要なときにそっと背中を支える
伴走者であり続けたいと考えています。
顧客にフォーカスし続けることが、
結果として「選ばれ続ける会社」につながると、私たちは考えます。

